長崎の凧

今週は月に一度の通院で江迎へ行ったついでに江迎警察署に寄ってきました。5年に一度の免許の更新のためです。

本署の佐世保警察署だと即日交付らしいけれど、支署の江迎警察署では一ヶ月後になります(別にどちらでも良い話ナリ)。「優良」なので15分間のビデオを見たら終わりで簡単なものです。長崎での免許更新は2回目で、前回と同じ建物でも部屋は別でした。入るなり出迎えてくれたのは天井から吊り下げられた大きな凧。
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凧と言えば長崎では"ハタ"と呼ぶものが有名でオランダ国旗と同じ配色です。
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長崎の「ハタ揚げ」は、江戸時代から「長崎くんち」「精霊流し」とともに長崎三大行事のひとつとして親しまれている伝統行事で、よくテレビのニュースでやっています。
子供の頃、父に作リ方を教わって揚げていたのも同じ形でしたねぇ。

警察署で見たような凧があるのは知っていたけれども、今回、実物を見たのは初めてだったので思わず写真に撮りましたワ()。「交通安全」と見て取れるのが警察署らしい・・・
これは「平戸の鬼洋蝶」だとの銘が鬼の右牙にありました。

■平戸の鬼洋蝶■
構図は、上部の目玉の大きな怪物が牙をむきだして下の武士の兜に食いついています。武士が刀を振りかざして、怪物に立ち向かっている姿ですね。「ようちょう」とは鬼を退治する膺懲(ようちょう)のことともいわれているとかで、この絵は渡辺綱(わたなべのつな)が羅生門の鬼と戦っている場面らしい。平戸周辺を治めていた松浦藩の始祖が渡辺綱であったことからきているとかいないとか。因みに渡辺綱は平安中期の武士で、源頼光の家臣の四天王とされます。

膺懲は《大辞林 第三版》の解説で,
⇒ようちょう【膺懲】(スル) うちこらすこと。征伐してこらしめること 。
 ・敵や悪者を打ちこらしめること。 「敵を-する」 「 -の要がある」
とあります。まぁ、日常生活で使う言葉ではありませんなぁ。

似たようなのに「五島のバラモン凧」、「壱岐の鬼凧」というのもあります。

■五島のバラモン凧■
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五島のバラモン凧は、平戸の鬼洋蝶の骨組をさらに複雑にした形です。絵柄も同系統の凧なので上部に鬼というか大きな目玉の怪物が牙をむきだして兜を咥え、兜のしころの下には雲龍や渦巻き雲が描かれています。バラモンという言葉はインド、紋様や彩色はポリネシアやミクロネシアなど南方的、絵柄は武者絵風というインターナショナルな珍しいデザインです。五島は「隠れキリシタン」の信仰の島としても知られている関係からか、このバラモン凧の形や図案のどこかに、クルス(十字架)が隠されているんですと・・・。

■壱岐の鬼凧■
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壱岐の鬼凧は、壱岐市立一支国博物館のWebサイトの説明によれば「百合若大臣」による鬼退治の伝説が元になっているらしい。その伝説とは、百合若大臣が悪事を重ねた鬼の大将の首を斬ったところ、その首は天高く舞い上がり、再び舞いおりてきて百合若大臣の兜に噛みつき、そのまま果ててしまったというもの。伝説そのままに鬼が兜に食らいついた姿を描いた凧が、壱岐鬼凧であるとのこと。凧をあげると、唸る音が鳴り響くらしいです。

凧揚げで唸る音を出すのは簡単で、子供の頃の自作の凧でもやっていました。孟宗竹を凧の横幅より少し短めの長さに切り、幅を2cm弱に割って薄く削ったものをウラ面に差し渡すことで、風で震えて「ブ〜ン」と唸ります。
こういう遊びの中の技を、自分の子や孫に伝えられていないのは残念な気がしないでもないですナァ()。
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