金盞香

11月中旬の今頃は、暦では二十四節気のうちの「立冬」にあたります(11/7~11/21)。その中の七十二候では今日17日から末候の「金盞香(きんせんかさく)」となっています。
(初候「山茶始開(11/7)」、次候「地始凍(11/12)」)
20171117_suisen01.png
・金盞香(きんせんかさく)
水仙が咲き芳香を放つ頃。「金盞」は金の盃のことで、水仙の黄色い冠を見立ている。


金盞は春に咲くキンセンカではなく「水仙(スイセン)」のこと。ここでの"金盞香"は上に挙げた「略暦」における呼び名であって、元となった中国の宣明暦では「野鶏入水為蜃」と呼ばれ、「雉が海に入って大蛤になる」などといった意味とのこと。金の盃とされる「金盞」は、水仙の基本の花びら6枚の中心に「副花冠」と呼ばれる盃状に広がった花びらが付いているもの。ちなみに、春に咲くキンセンカは色が黄金色であることと、花全体の形が杯に似ていることから金盞花と名付けられたそうな・・・。
つまり、
・金盞=スイセン
・金盞花=キンセンカ
ということですね。

スイセンの別名は「雪中花(せっちゅうか)」というらしい。
室町時代の初め、スイセンは日本では雪中華(せっちゅうか)と呼ばれていたものの、その名は早くに失われ江戸期に水仙華(すいせんか)に変わり、その後末尾の「華」が脱落し今のスイセンとなったようです。「水仙」という漢名は、中国の古典の「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙という」に由来し、水辺で咲く姿を仙人にたとえたものらしい・・・。仙人を見た人が居るってこと?

さて、家の庭の水仙といえばまだまだ咲きそうにはありません。過去に何度か写真を撮って掲載したのを思い出して確認すると、2012年4月のが今日の話題に合っています。やっぱり「雪中花」は通り越して春先の花との印象が強いです。
⇒2012.4.6 今年の水仙

20171117_suisenn02.png

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黄色の方の写真では「副花冠」がはっきりわかって、まさしく「金盞」ですねぇ。

水仙の原産地は遥か地中海沿岸で、学名は「Narcissus(ナルキッソス)」。
これは、(あまりにも有名な)ギリシア神話の美少年の名ですね(ギリシア語で「麻痺させる」という意味のナルケに由来するという説もある)。自己愛(ナルシスト)の語源にもなったのがナルキッソスの話。
その話を改めて調べて見てみると、
『ナルキッソスは、様々な女性に言い寄られる程、非常に美しい青年だった。しかし、彼はそんな女性たちに対し、高慢な態度をとっては傷つけていた。日頃の彼の行いを見かねた女神は、ナルキッソスに呪いをかける。その呪いとは・・・、自分自身に恋をしてしまう呪いであった。
湖に出かけた際、彼は水面に映った自分に恋をするす。相手は自分なので、どんなに強く想ってもその気持ちは当然届かない。水面から離れられなくなった彼は、その場で生涯を終えたのであった。その後、彼がいた水辺にはうつむいたような姿のスイセンが咲いた。』

とのことです。後半部分だけは知っていたけれど、「高慢な態度が原因で女神に呪いをかけられた」というのは今回初めて知りました。

だから、花言葉に「自己愛」とは別に「自惚れ(うぬぼれ)」があるわけね、納得
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