雉初めて鳴く

冬の寒さが先週から段々と本格化してきていて暦上では「小寒(1/5〜1/19)」で今週末からは一年で最も寒さが厳しい「大寒(1/20〜2/3)」です。

小寒の七十二候は次のとおり。
20180116_kiji02.png

昨日から「雉始雊(きじはじめてなく)」で雄の雉が雌への求愛のしるしとして甲高い声で鳴き始める頃とされています。
20180116_kiji01.png

"雊(なく)"は機種依存文字なので表示されない場合があるかも知れません。上図で確認出来るように「句+隹(ふるとり)」で、鳥が鳴く意味です。ちなみに雉は「矢+隹」で真っすぐ矢のように飛ぶの意です。
国鳥なので、かつての一万円札の裏面はペアの雉でした。「では、現在は何ですか?」の問に直ぐに答えられる人は万円に縁があってよく見ている人()。

さて、今年は戌年で犬が主役、そして雉も登場ということになれば「桃太郎」ですねぇ。たまたま先日のラジオ番組で朗読を聞きました。

深夜のラジオ番組で自然の音を元にして作曲した音楽を紹介したり、日本昔話と西洋童話に曲を付けて朗読するコーナーがあります。実際の放送時間は午前4時なので"聴き逃しサービス"で好きな時に聞いています。先週末の放送分では、この「桃太郎の鬼退治」をやっていました。朗読はさておいて、その内容の考察が面白かったです。
話の中心は、
『桃太郎の従者は何故に「犬・猿・雉」なのか?』
ということ。日本人なら知らない者は居ないくらいに馴染んだ昔話なのに、登場するキャストの謂れなど考えたこともありませんでした。実際に聞いて答えられる人はごく僅かなような気がします。

諸説ある中で一番もっともらしいのが陰陽道起源説。放送を聞いたあとで調べてみたら国立国会図書館の調べ物のためのデータベースにありました。
『"鬼門"は、鬼が出入するといって忌みきらう方角で、東北(うしとら)の方角である。これは「陰」であって「陽」にあたるのが南西(ひつじさる)の方角である。うしとらに住む鬼を退治するには、対極の「陽」に位置するものでなければならない。そこには、ひつじ・さる・とり・いぬが並んでいる。羊は弱者であるから除かれて、さる・とり・いぬが選ばれる。鳥のなかで雉子がはいったのは、よく闘う鳥とされており、中国では「士」の表象とされていたというし、また、日本特産の国鳥といわれていたからだろう。「桃太郎像の変容」(滑川道夫/著)』
20180116_kiji03.png

さらには、
『桃太郎の話に犬、猿、雉を使った事にも色々説もあるが、唯、山の者と里の者と野の者を取合わせたと見てよかろう。而かも、三従者として、里に栖む犬、野に栖む雉、深山に栖む猿を集めたところに、作者の用意が覗はれやう。「桃太郎の研究」(金田芳水/著)』
というのもありました。

他にも神話起源説など色々あってそれぞれに納得されられます。いずれにせよ、どんな話にも謂れや根拠があってそれを研究している学者も居るということですなぁ。
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